幸せな時間がありました。
でもそんな時間には限りがあって。
辛い時間があるから幸せと感じられるんだけど
幸せな時が終ると寂しさと痛さが襲ってきました。
そんな時間の最後、現実に戻る直前に知らないおじさんに言われました。
「誰も見てなかったら何したっていいんだよ。
それが人間だよ。
いつもいつも我慢してたら溜まって爆発しちまう。
いいんだよ。人間なんだからさ。
不道徳でも、したいことしなさい。誰も見てないんだから。
あと、夜道は一人で歩いちゃダメ。
何があるかわかんないんだよ?
今日終る人生かもしれないんだ。
だからこそなんだけどな。自分のしたいこと、我慢すんなよ。」
このおっちゃん、一体何を知ってるんだ?と思った。
でも思い当たりすぎてグサっときた。
実は嬉しかった。
絶対誰にも認めてもらえないだろうと思っていたのに・・・
赤の他人で、しかも会ったばかりのタクシーの運転手。
いい出会いだったと言ってくれた。
私は何もしてないのに。
実は一番欲しかった言葉かもしれない。
夢を見ていて、実際夢みたいな時間をすごせて、
とても幸せで、現実に戻りたくなかった。
だけど夢は夢で、その上胸を張って言えないような夢で。
そんな時、本当に現実に戻る直前の事だった。
いいのかな?このままで。
私、今の感情を貫いていいのかな?
きっと迷惑かける。
でもかけないようにするから、もう少しだけ
夢見ててもいいかなぁ・・・
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